生命科学_医薬

生命科学_医薬として分類されたブログ

AIを用いた血中ナトリウム濃度の予測システム

2023/01/20 17:33 By Tech Manage - コメント
対象者より取得するいくつかの予測因子を入力することにより、将来時刻における血中ナトリウム(Na)濃度を予測するAIであり、血中Na濃度の適正な補正が可能となり、低ナトリウム血症に起因するリスク症状の予防につながる。専門医を必要としない予測システム。Na濃度のモニタリング頻度を減らすことが可能。

腸内細菌叢に着目した前立腺癌の診断・治療薬開発

2022/12/26 16:15 By Tech Manage - コメント
日本人における高悪性度の前立腺がんに特徴的な腸内細菌叢を発見、本腸内細菌叢をターゲットとした診断や治療薬開発が期待できる。高悪性度の前立腺がんに対し、PSA検査よりも感度・特異度、AUCが高い

HFpEF治療薬

2022/10/04 16:04 By Tech Manage - コメント
心筋における抗線維化因子を誘導する新規メカニズム。心臓の線維化を抑制するMeflin分子の発現メカニズムに注目した新しい治療コンセプト。HFpEFの動物モデルで候補化合物Xが効果(拡張不全の改善)を示した。リポジショニングだけでなく抗線維化因子の誘導剤の新薬開発も可能。

IgG型二重特異性抗体

2022/09/27 12:27 By Tech Manage - コメント
  • 副産物を理論上生じない構造。
  • 副産物に基づく副作用リスクの回避と製造における分離精製工程の簡便化を可能とする。
  • IgG型抗体と同等の特性・安定性。
二重特異性抗体は2つの異なる抗原、あるいは同じ抗原の2つの異なるエピトープを同時に結合する抗体分子であり、2つのモノクローナル抗体が相乗的に作用することにより優れた効果が期待されており、がん免疫療法や自己免疫疾患治療など様々な研究開発が盛んに行われている。その中でも、 IgG 型二重特異性抗体は、物性や活性などが優れていることから、注力して開発が行われている。
IgG 型二重特異性抗体は基本的に 2 種類の重鎖と 2 種類の軽鎖の計 4 種類のポリペプチド...

間質性膀胱炎の新規治療標的

2022/08/23 16:54 By Tech Manage - コメント
モデル動物と患者の遺伝子解析から同定された標的で、これまでの治療方法とは異なる新規の治療メカニズム。全身投与が可能であり、患者の不快感の高い膀胱注入を避けることができる。近年承認されたDMSOの注入療法よりも高い効果が期待される。別疾患で開発中の阻害薬をIC用途に適用を拡大して開発することも可能。

抗B型肝炎ウイルス(HBV)治療薬の開発

2022/08/05 11:54 By Tech Manage - コメント
抗B型肝炎ウイルス(HBV)治療薬の開発 既存薬であるインターフェロンや核酸アナログと全く違う作用機序。 予備的スクリーニングで同定した阻害剤候補によりin vivoで抗HBV効果を実証済。 世界で初めて高純度精製・結晶化に成功したHBVポリメラーゼRTドメインを用いて、新たなリード化合物の探索・開発が可能・

細胞形状を保った高品質培養が可能な3D水位差潅流細胞培養装置

2022/07/14 10:59 By Tech Manage - コメント
細胞形状を保った高品質培養が可能な     3D水位差潅流細胞培養装置 5-10㎜の充分な厚みのあるゲル形状を保ち、高品質な細胞が培養可能。 目的オルガノイド別の「圧力」「ゲルの硬度」「培養液の流速」がコントロールしやすい装置構造。 肝臓細胞、すい臓細胞の培養実績あり。 シリンジ形状での量産化、閉鎖系への改良が容易。 スクリーニング用96wellでの培養達成を計画中

再生医療の産業化のための細胞量産技術

2022/06/30 14:35 By Tech Manage - コメント
再生医療の産業化のための細胞量産技術 10リットルの多能性幹細胞3次元大量培養を可能にする培養技術と分注技術 大型タンクによる幹細胞培養に伴う酸素供給と品質確保の問題を解決 凍結保存時に各バイアルごとのバラつきを抑制

アミロイドーシス治療の標的に対するスクリーニング共同研究のご提案

2022/04/26 14:21 By Tech Manage - コメント
アミロイドーシス治療の標的に対するスクリーニング共同研究のご提案
 RI2/BRI3はアミロイド前駆体タンパク質(APP)に結合する分子であり、アミロイドβ(Aβ)の分解促進や凝集・蓄積を抑制することが知られている。
AβはAPP Bβ/γ-セクレターゼにより切断されることで分泌されるが、BRI2/BRI3はAPPに結合することでセクレターゼによるAβの分泌を抑制する。
また、全身性に発現するBRI2は2型糖尿病患者にみられるアミロイド沈着の主要成分である膵島アミロイドポリペプチドIAPPの凝集抑制にも関与している。
実際にBRI2の遺伝子変異がイギリス家族型認知症やデンマーク家族型認知症の原因となることから、BRI2/BRI3の機能低下とアミロイドーシスの発症が...

胆管がんの新規標的:NF-κB inducing kinase

2022/01/14 10:38 By Tech Manage - コメント
  • 初めて明らかにされた胆管細胞がんの起源と腫瘍への分化転換メカニズムに基づく分子標的治療
  • 悪性度が高いTraf3 low/NIK high型の胆管がんに対してバイオマーカーと組み合わせた治療開発も可能
 胆管細胞がんは、原発性肝がんの約15%を占めているものの、進行してから見つかることが多く、予後不良である。
胆管がんの治療薬で承認されているものは殺細胞性の抗がん剤のみであり、分子標的薬の開発が求められている。
分子標的薬の開発において発症機序の解明が必須であるが、胆管がんの起源については、肝臓内に存在する肝内胆管細胞、成熟肝細胞、肝前駆細胞、などが提唱されているものの明確な結論が出ていない。

 本発明者...

神経再生タンパク質治療薬の共同開発のご提案

2021/10/22 14:08 By Tech Manage - コメント
  • 軸索再生速度を促進するので、様々な疾患モデルに応用可
  • 液性因子、接着因子のいずれでも効果を発揮
  • 人工材料へのコーティングにも応用可能
 末梢神経損傷の臨床成績は不良なものが多いにも関わらず、その治療法は、70年間殆ど進展がなく、より効果的な治療法の開発が求められている。近年、自家神経を犠牲にした神経再建術を回避する目的で、人工神経が開発されているが、その適応は感覚神経の再建のみに限られており、十分なものではない。
 シュワン細胞は末梢神経を構成する主たる細胞で、末梢神経損傷後には、修復型に分化して、神経再生を司っている。本研究グループは、修復型シュワン細胞を網羅的に解析することで、同細胞が分泌する遊離...

マクロファージ上の糖タンパク質受容体を標的としたアレルギー性皮膚炎の新規治療コンセプト

2021/10/05 13:02 By Tech Manage - コメント
  • ステロイド抵抗性、IgE非依存型、原因不明の皮膚炎に対する新規治療薬の開発が期待される
  • ダニによるアレルギー性喘息やアトピー性皮膚炎の発症メカニズムに即した新規治療薬
 ハウスダストマイト(HDM)は、喘息やアトピー性皮膚炎(AD)など、さまざまな疾患に関連するアレルゲンであり、ADの原因の約8割はHDMといわれている。

発明者らは、NC/Ngaマウス系統が、HDMに反応して重篤なADを発症する原因として、C型レクチン受容体Clec10aの変異を同定し、HDMが媒介する皮膚炎のメカニズムを明らかにした(図)。

HDMによる皮膚炎は、TLR4を介した炎症反応によって引き起こされ、ヒトではAsialogl...

ビスマス製剤による新たな中枢神経保護剤

2021/09/21 17:30 By Tech Manage - コメント
  • ビスマスの中枢神経への作用は初めて得られた知見
  • ヒト脳血管内皮細胞、脳外傷モデルにおける、Bismuth Subnitrate/Subcitrateの投与実証済み
  • 血液脳脊髄関門(Blood-brain spinal cord barrier; BBSCB)保護効果、脊髄損傷モデル修復効果確認
  • 独自のスクリーニング系による新規化合物の探索も可能

免疫チェックポイント阻害剤のコンパニオン診断

2021/07/27 14:16 By Tech Manage - コメント
  • 末梢血を対象とした検査手法:比較的低侵襲、低コスト
 免疫チェックポイント阻害剤は、T細胞の抗腫瘍免疫応答で顕著な効果が確認されているものがある一方、現在上市されているものは奏効率があまり高くないことが課題である。具体的には、抗PD-1抗体医薬の奏効率は低く(ニボルマブで20%程度と言われている)、そのためコンパニオン診断による患者の層別化と組合せた臨床開発が試みられている。例えば、非小細胞肺癌の治療薬であるペンブロリズマブは、肺癌組織でのPD-L1陽性率を検査するコンパニオン診断との組み合わせで承認されているが、この場合は侵襲的な検査が必要であることから、より簡便かつ的確に治療効果を予測できる...

CD155抗体によるTh1型免疫自己疾患治療

2021/04/01 12:14 By Tech Manage - コメント
  • 正常な免疫反応まで抑える免疫抑制剤と違いより副作用が低減されることが期待される
  • 接触性皮膚炎などTh1型免疫疾患に特異的な治療が可能

 Th1細胞は主にIFN-γ、IL-12によって誘導され、IFN-γ、IL-2を産生し、マクロファージを活性化し、細胞内寄生菌の排除や炎症性疾患に関与している。
 発明者らはCD4+T細胞上に存在するCD155が共刺激分子として働き、ナイーブT細胞からTh1細胞への分化を誘導するとともに、Th1型免疫疾患の病態(症状)の悪化に関与することを見出した。
CD155の阻害抗体を用いることにより、Th1/Th2バランスがTh2に傾くことで、Th1型免疫疾患の一つである接触性皮...

新たなリガンド-プロテイン系:HPPU-人工抗体(Monobody)

2021/02/04 09:16 By Tech Manage - コメント
新たなリガンド-プロテイン系:HPPU-人工抗体(Monobody)
  • 高い親和性と特異性(Kd=8nM)
  • 1対1の結合(アビジンは4量体でありアビジン-ビオチン系は1対多の結合)
  • HPPUは自然界に存在しない(ビオチンは天然物質であり、生体内に存在しノイズになる)


Background and Technology
 低分子リガンドに特異的に結合するタンパク質は、生物学の研究において重要な役割を果たしている。最も一般的なものでは、ビオチン-アビジン相互作用が挙げられる。
しかし、アビジンは四量体であるため、ビオチン化した標的分子とアビジンを「1対1」で結合させることは難しい。
また、ビオチンは天然の化合物であるため、生体内に存在するビオチンやビオチン化タンパク質もアビジンと...

ARVC(不整脈源性右心室心筋症)の遺伝子治療またはmRNA医薬開発

2021/01/12 00:06 By Tech Manage - コメント
  • ARVC 病態を示す患者iPS由来PKP2変異心筋細胞にPKP2遺伝子導入することにより病態が改善し、遺伝子治療およびmRNA医薬の可能性を示した
  • 患者由来PKP2変異心筋細胞とそのPKP2変異をリカバリーしたアイソジェニック心筋細胞およびその拍動心筋組織を用いて患者病態を再現するin vitroアッセイが可能
  • ARVCに関わる他の遺伝子についても同様の細胞モデルやデータあり
 不整脈源性右室心筋症(ARVC)は、右室心筋の菲薄化、拡大を呈し、心室頻拍や心室細動といった致死性不整脈を来す希少難病である。原因として主に介在板遺伝子異常が知られており、なかでもプラコフィリン2(PKP2)はARVCの原因...
前へ