βヒドロキシ酪酸による急性腎障害、炎症性腸疾患、うつ病などの治療/予防
Advantages
- β-ヒドロキシ酪酸は、急性腎障害(AKI)、他の疾患に効果が知られる。
- ナノ粒子は徐放により長期間、体内 BHB濃度を維持。
Background and Technology
ケトン体の1つであるベータヒドロキシ酪酸 (BHB) は、さまざまなシグナル伝達経路 (エネルギー代謝、炎症反応など)に関与しており、補充による多くの病気の治療効果が報告されている(急性腎障害、炎症性腸疾患、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、心的外傷後ストレス障害、うつ病など)。一方、BHBは体外に排出されやすいことが臨床応用の課題である。
課題を克服するため、ポリBHB・ポリエチレングリコール高分子を合成・ミセル化し(NanoBHB)、体内で内因性酵素により生分解されBHBを持続的に放出させることに成功した。
Data
- NanoBHB はシスプラチン誘発性急性腎損傷マウスの症状を軽減(低分子BHBは効果見られず)。
- 潰瘍性大腸炎(IBD)、うつ病の動物モデルでも効果を確認。
- 胞毒性は観察されず。
Expectations
本技術の医薬品/健康食品での実用化を検討いただける企業を探しています。サンプル提供可能。
Patents
特許出願中(未公開)、未発表
Researchers
筑波大学物質数理系 長崎幸夫教授
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