Tech Manageによるブログ

電気化学デバイスのオペランド解析

2022/05/20 16:51 By Tech Manage - コメント
「オペランド測定」とは、真の動作条件下で対象の分光学的評価と機能の測定を同時に行う手法であり、触媒材料や電池などのエネルギーデバイスの新規開発や高度化に向けて必要となる計測技術である。  畠山先生はオペランド計測における国内有数の研究者のひとりであり、小角X線散乱(SAXS)、広角X線回折(WAXD)、X線吸収分光(XAFS)などを電気化学測定と同時実施してきた。今後はレーザー分光、ガス分析、圧力・厚み変化を調べる計画である。

耐久性が高く大容量でつなぎ目のないシームレス活性炭電極

2022/05/20 16:48 By Tech Manage - コメント

活性炭粉末を固めた電極と比べて、高電圧で充電しても劣化しにくく大容量を実現

 電気二重層キャパシタ(EDLC)は、電解コンデンサでは実現できない高い静電容量、高い出力密度ならびに二次電池を超える優れた充放電サイクル寿命を有しているが、類似の二次電池に比べてエネルギー密度が低いという欠点がある。
 群馬大学 白石壮志先生は、EDLC用多孔質カーボン電極に関する研究開発を進め、電極の細孔構造や表面化学組成に加え電極の三次元構造に着目し、粒子界面が全く存在せずつなぎ目がない「シームレス」な活性炭の実用化に成功した。
 シームレス活性炭電極を用いたキャパシタは、活性炭粉末をバインダーで固めた従来の電極と比べ...

皮膚老化状態の評価抗体取得の共同研究提案

2022/05/16 10:46 By Tech Manage - コメント
  • 表皮のAGEs(Advanced glycation end-products)の標的タンパク質“ケラチン10”の修飾構造(284CEL、285CML)検出による、高感度な皮膚老化状態の評価
  • 抗体取得により、迅速な皮膚老化状態の評価、皮膚老化抑制物質のスクリーニングが可能
  • 抗体成分による皮膚治療効果も期待

アミロイドーシス治療の標的に対するスクリーニング共同研究のご提案

2022/04/26 14:21 By Tech Manage - コメント
アミロイドーシス治療の標的に対するスクリーニング共同研究のご提案
 RI2/BRI3はアミロイド前駆体タンパク質(APP)に結合する分子であり、アミロイドβ(Aβ)の分解促進や凝集・蓄積を抑制することが知られている。
AβはAPP Bβ/γ-セクレターゼにより切断されることで分泌されるが、BRI2/BRI3はAPPに結合することでセクレターゼによるAβの分泌を抑制する。
また、全身性に発現するBRI2は2型糖尿病患者にみられるアミロイド沈着の主要成分である膵島アミロイドポリペプチドIAPPの凝集抑制にも関与している。
実際にBRI2の遺伝子変異がイギリス家族型認知症やデンマーク家族型認知症の原因となることから、BRI2/BRI3の機能低下とアミロイドーシスの発症が...

皮膚マスト細胞に特異的に発現する抗Clec12b抗体を用いた疾患治療

2022/04/26 14:08 By Tech Manage - コメント
  • 疾患に関与するマスト細胞を直接標的とする新しい治療アプローチ
  • マスト細胞が関与していると思われる慢性蕁麻疹など発症原因が不明な皮膚疾患への適用も期待される
  • ヒトの肥満細胞症や犬や猫の皮膚がんの多くを占める肥満細胞腫への新しい抗体医薬となる可能性がある

ピエゾ素材を用いた、超高精度な表面補正機能を持つ、X線顕微鏡ミラー

2022/04/20 16:12 By Tech Manage - コメント
松山准教授が提案する技術は、ピエゾ素材(圧電素材)を用いて表面形状を調整することができる、X線顕微鏡向けX線ミラー素子である。 松山先生が提案する全く新しく、非常に優れたアイディアは、ニオブ酸リチウムというピエゾ素材の単結晶をミラーの基板として用いる、という点にある。

金属加工の技術力向上に向けた共同研究

2022/04/11 13:52 By Tech Manage - コメント
群馬大学 西田進一先生は、機械工学を中心とした製造業、特に金属加工に関する研究を幅広く行っております。 そしてものづくりの基礎となる金属加工技術において、製造速度の向上、工程の短縮化、品質(強度)の向上を目指しております。 今回は中小企業の製造現場における様々な課題解決に向けた協力を通じて、日本の金属加工技術の底上げに貢献したいと考えております。

高純度イオン液体合成装置 オンデマンド・小ロット/多品種供給が可能に

2022/04/08 15:17 By Tech Manage - コメント
  • 副生成物、水以外の除去物質が生じない新たな合成プロセス
  • 純度>98%(98.8% BMIM+NO3-)、アニオン・カチオン両ソースの変換率は平均99%
  • 3種類のカチオンと5つの陰イオンで9種のイオン液体合成が実施済み
 陽イオンと陰イオンの組み合わせからなり、常温で液体である「イオン液体」は、水、有機溶媒に続く第3の溶媒といわれ、化学反応や分離の場、熱媒体、電池内部液などへの応用が進められているが、イオン液体(C+A-)の合成は、水や沈殿を生成する陰イオン(OH-やCl-など)や陽イオン(H+やAg+など)を対イオンとした2つの原料物質(たとえばC+Cl-とAg+A-)を用意し反応させる必要が...

りん光イメージングを通じた光学顕微鏡のアプリケーション開発

2022/04/08 15:12 By Tech Manage - コメント
りん光イメージングを通じた光学顕微鏡のアプリケーション開発
 有機ELにも用いられるイリジウム錯体を用いたりん光のイメージングの研究を進めている。

イリジウム錯体は、細胞や組織内の酸素濃度に反応する性質を持つことから、がんや梗塞、腎臓病などの虚血性疾患の病巣の状態を細胞・組織レベルで調べることが可能である。

 研究者である吉原先生はイリジウム錯体の特徴(配位子を合成化学的に修飾しやすく吸収・発光波長、発光寿命等の発光特性を変えられる、細胞内取り込み能、細胞内局在等の細胞特性も制御できる)を利用して、新たなりん光性酸素プローブの開発に成功し、生きた小動物内でのイメージング技術を構築している。

生きた小動物組織内の血管および血管走行のイメージング

2022/04/08 14:55 By Tech Manage - コメント
りん光を用いた生きた小動物の血管イメージング 細胞からの自家蛍光を排除し、血管内皮を選択的にイメージング可能 脂肪滴などの細胞と血管の多色イメージングが可能 腫瘍内で穴の開いた新生血管からも漏洩しないなど様々な臓器の血管イメージングが可能

炎症性疾患(IBD,SLE等)に対する糖脂質治療薬共同開発のご提案

2022/04/07 11:47 By Tech Manage - コメント
  • GluCerを含有する脂質ナノ粒子(lipid nano-particle;LNP)による新たな治療アプローチ
  • オリジナルなT細胞指向性LNPによるT細胞へのデリバリー
 ガングリオシド系スフィンゴ糖脂質・グルコシルセラミド(GlcCer)などスフィンゴ糖脂質は、疎水性のセラミド部分と親水性の糖鎖部分からなり、細胞膜と融合する特性を持ち、細胞膜外で互いにクラスター化することでドメインを形成し、そのドメインに存在する膜タンパク質や細胞内に局在するシグナル伝達分子と会合し、脂質ラフトと呼ばれる機能的な膜ドメインを形成することが知られている。
また、ガングリオシドは、免疫系の制御に関与するT細胞の重要な構...

持続発展可能な社会の構築へむけた、粒子制御・循環にフォーカスした高効率・低コストエネルギープロセスの共同研究

2022/04/07 11:42 By Tech Manage - コメント
持続発展可能な社会の構築へむけた、粒子制御・循環にフォーカスした高効率・低コストエネルギープロセスの共同研究
 群馬大学 野田玲治 准教授は、化学工学の研究者であり、特に循環流動層における粒子の循環を制御したり、新たなプラントシステムを設計することにより、より効率的で低コストなエネルギープロセスの開発にフォーカスした研究を行っている。

研究内容①「3室内部循環型流動層」
 本研究者が独自に研究開発した新しい方式の循環型流動層であり、複数のリアクターをカップリングさせることにより、省エネで効率的なシステムとして期待される。研究者らは本システムを使用し、タールと水素を並産させるバイマスエネルギー変換システムを開発している。

関節や可動部の曲げ角度と方向を検出する湾曲センサ

2022/03/25 16:18 By Tech Manage - コメント

 人体や産業機器の関節やヒンジといった可動部の動きをセンシングする技術は湾曲センサと呼ばれる。

人に対しては、スポーツやトレーニングなどにおける運動量の測定や、リハビリテーションにおける効果測定に使われ、また産業分野では、ロボット工作機器の関節部の駆動状況モニタリングや人の手指の動きをモーションキャプチャすることでコンピュータを操作する手法などに使われる。


 筑波大学大学院 数理物質系所属の古谷野准教授は、新しいタイプの湾曲センサを開発した。
  • 特殊なチタンニオブ合金の薄板を2枚貼り合わせた構造のセンサ。板が湾曲するとセンサの電気抵抗が変化する。この変化量を測定することでセンサの曲率を測定する。センサ...

1型糖尿病治療薬

2022/03/25 15:49 By Tech Manage - コメント
  • 「β細胞を保護・再生」という1型糖尿病(T1D)の全く新たな治療機序で、安全な1回の低用量投与で、急性期・慢性期の高血糖を抑制し、長期に耐糖能を改善する。
 T1Dは、自己免疫反応によりインスリンを合成・分泌する膵臓のβ細胞が破壊されることで発症する。
インスリン療法が唯一の治療法だが、血糖降下作用の対症療法に過ぎず、生理的な血糖コントロールが困難であるため、低血糖リスクや合併症進行を阻止できない。
そのため、画期的な治療法の開発が最重要課題であり、膵島移植療法が研究されているが、永続的な免疫抑制剤が必要で、さらにドナー不足と高額医療より、実際の適用は限定的である。

切らずに治すゲノム編集=エピゲノム編集治療薬のプラットフォーム構築と希少遺伝難病治療薬の共同開発

2022/03/25 15:42 By Tech Manage - コメント
 エピゲノムと定義される、DNAのメチル化、脱メチル化による遺伝子発現制御と疾患との関連が注目されている。
DNAメチル化阻害薬であるアザシチジンはがん抑制遺伝子の発現を誘導するメカニズムが知られており、白血病治療薬として認可されている。
一方で、がん抑制遺伝子だけでなく、他の遺伝子も同様に脱メチル化と遺伝子発現が誘導されることから副作用の懸念が大きい。
エピゲノム制御を標的とする疾患治療においては、メチル化、脱メチル化を特定の遺伝子だけに限局させるような制御技術の開発が望まれている。

 群馬大学・畑田先生らはゲノム編集技術を応用し、複数のタグを付加したdCas9と、ミニ抗体を介してタグに結合できる脱...

高溶解性・高安定性な幅広い置換基導入可能な電子輸送能材料原料ペリレン二量体のご提案

2022/03/23 14:46 By Tech Manage - コメント
  • 多種アミンの組合わせが導入可能なフレキシビリティの高い構造
  • イミド基、長鎖・環状構造物質の導入など、幅広い性能材料が合成可能
 ペリレンビスイミド化合物は、高い安定性と電子輸送層を有することから、有機薄膜太陽電池を構成するn型有機半導体への適用が期待される材料だが、
溶解性が低く、長鎖分岐アルキル基やかさ高い置換基など溶解性を付与する置換基を導入する必要性があり、これら置換基は、絶縁性を増大させる、分子間相互作用を阻害する、といった傾向を示し、発電効率の低下の原因となる課題が指摘され、
新規なn型半導体やそれらを合成するプラットフォーム化合物が求められている。

半導体バンドベンディングを精密に測定可能とするケルビンプローブフォース顕微鏡

2022/03/17 12:31 By Tech Manage - コメント
  • 半導体バンドベンディングを精密に測定可能とするケルビンプローブフォース顕微鏡
  • マイクロ秒スケールで生じる電荷移動の影響をうけず、精密な表面電位測定が可能。
  • 時間分解能の向上により、1サンプルあたりの測定速度が向上。
  • 従来測定が不正確であった、半導体素子の動作周波数帯におけるバンドベンディングを精密に測定できる。実証実験済。

大面積&フレキシブルな塗布型厚膜有機近赤外センサ

2022/03/17 12:22 By Tech Manage - コメント
塗布プロセスで作製したバルクヘテロ接合型厚膜有機近赤外素子
  • 順バイアス時に外部量子効率が100%を超える近赤外領域での高い検出感度を実現
  • 逆バイアス時に通常のフォトダイオードとして機能
  • カラーフィルタなしで狭帯域化を実現
  • 印刷で製造できるためフレキシブル&大面積化が可能
通常は太陽電池として機能するが、 間欠的に開放電圧Voc以上の順方向バイアス印加で近赤外領域にも感度を有する検出センサとして機能する自己給電型デバイスの可能性もあり

麦類赤カビ病のカビ毒簡易検査キット

2022/03/17 11:56 By Tech Manage - コメント
  • これまで特異的抗体がなかったNIVに対して特異的に反応する世界初のモノクローナル抗体
  • NIVを含むトリコテセン系カビ毒を網羅的に検出できる簡易迅速検査キットを構築可能
 赤カビ病菌であるFusarium graminearumが産生するDONやNIVは麦類を汚染し、これを摂取したヒトや家畜に健康被害をもたらすことが知られている。
DONおよびNIVは、農林水産省や世界保健機構(WHO)によってリスク管理が必要なかび毒に挙げられており、簡易免疫測定法による生産現場での迅速検出が求められている。
DON を対象としたイムノアッセイキットは市販されており検査規格が定められている。
一方で、NIVの毒性はDON...

肺手術における肺瘻画像診断

2022/03/08 15:27 By Tech Manage - コメント
肺手術中の術視野の画像から肺からの空気漏れ部位(肺瘻)を診断支援する画像診断AI 「肺瘻が確認された部位を含む画像」と「リークテストの結果」を教師データとして機械学習させ、画像診断AIを構築した。
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