Advantages
- iPhoneやiPadに装着することで空中に3次元立体像を提示することができるアタッチメント
- 3DCGデータを元に、大学開発のソフトがリアルタイムに立体像を描画
- カメラによる観察者位置のトラッキングで、視点に応じた立体像を提示
- 左右方向だけでなく、上下方向にも視差があるので、頭を傾けても立体感を維持できる
- スマホやタブレットを使い、手軽に立体表示ができる。3Dコンテンツの利用シーンの拡大に期待
Background and Technology
スマートフォンやタブレットに取り付けることで、裸眼での3次元立体視を可能にする、新しいデバイスを提案します。特殊なレンズでできたアタッチメントと専用のソフトウェアを組み合わせることで、立体視を実現します(図1)。iPhoneやiPad画面には専用ソフトでリアルタイムに描画する多視点像を表示します(図2)。iPhone/iPad内臓のカメラで、観察者の目の位置と方向を検出し、その情報に応じて角度が付いたように見える空中立体像を表示します。
アタッチメントは、特殊なレンズとレンズを把持するフレームからなります。フレームにはレンズを入れる溝が2か所あり、ディスプレイ面に近い位置にレンズを挿入すると奥に虚像、遠い位置に挿入すると手前に実像が提示されます。図3はタブレットに装着できる、本技術のアタッチメントです。レンズには入り合いレンズアレイを使用しています。入り合いレンズアレイとは、フレネルレンズを多数並べたレンズアレイを改良したもので、図4に示すように隣り合うフレネルレンズの構造を足し合わせたような構造になっています。これにより、見る方向を変えたときに違和感が少ない、滑らかに見る角度が変わる立体像を提示します。




本技術では、両眼視差だけでなく運動視差も提示します。また、左右方向だけでなく、上下方向にも視差があるので、頭を傾けても立体視が維持されます(図5)。本レンズを装着することで、既存のモバイルデバイスを利用して手軽に立体表示が可能となり、幅広い分野での活用が期待されます。

Expectations
筑波大学では、本技術にご興味のあるスマホアクセサリメーカー、AR/VR関連企業、教育・医療用機器企業、さらには広告・展示系企業を探しています。本発明に関しご関心がありましたら、技術情報についてご相談できますので、まずは研究者との面談してみませんか。
また、筑波大学との秘密保持契約締結による未公開データ等の開示のほか、本テーマに関する共同研究や、技術および発明の一定期間における有償評価(MTA契約/優先交渉権等のオプション設定)についてご検討いただくことも可能ですので、お気軽にお尋ねください。
Patents
特許第6411025号 他特許や出願が多数。
Researchers
掛谷英紀 准教授(筑波大学 システム情報系 知能機能システム専攻 視覚メディア研究室)
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