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低コスト水素製造のための、固体高分子型水電気分解向け卑金属電極

2021/01/12 00:27 - By Tech Manage - コメント

 水の電気分解による水素製造は、再生可能エネルギーによる電力を使い、「貯められる・運搬コストが安い」エネルギーキャリアである水素を効率的に生成する技術と期待される。
水電気分解技術のひとつである固体高分子型(PEM型)水電解は、純度99.999%かつ高圧(30 bar以上)の水素を高いエネルギー効率で生成できる利点がある一方、使用する電極が貴金属(白金、イリジウム)であるため、システム全体としてのコストが高いことが問題である。

 この度、筑波大学 数理物質系所属の伊藤良一准教授は、PEM型水電解において、カソードをニッケルモリブデン合金に、アノードをCr、Mn、Fe、Co、Niからなる高エントロピ...

【非破壊検査】埋設されている鉄筋の位置・深さ・太さ・破断箇所を推定する技術

2021/01/12 00:26 - By Tech Manage - コメント

 磁石に鉄などの強磁性体が接近すると磁界の対称性が崩れる現象を応用した技術。2つの磁気センサの中心に磁石を配置し、金属が磁石に近づいたときの両磁気センサの値の差の変化から、埋設された鉄筋の位置・深さ・太さ・破断箇所を推定することができる。

 非破壊手法を用いた鉄筋等の位置・深さ・太さ同定については既にいくつかの手法が提案され製品化されている。

代表的なものとしては、電磁波レーダー法、電磁誘導法、レントゲン法などが挙げられるが、電磁波レーダー法は塩ビ管や空洞にも反応し径の推定はできない、電磁誘導法は塩ビ管や空洞に反応せず径の推定も可能であるが深度が深い場合の計測が難しい、レントゲン法は装置が高価で測...

人工mRNAの細胞内発現の効率化カセット

2021/01/12 00:10 - By Tech Manage - コメント
想定用途
  • mRNAワクチンの抗原タンパク発現量の増加
  • Crispr/Cas mRNAに組み込むことによる遺伝子編集効率の向上
  • ウイルスベクターを使用しないiPS細胞の作製
 mRNA医薬はウイルスベクターを使う必要がなく、発がん等のリスクの低い遺伝子治療として注目されているが、人工mRNAは細胞内において不安定であることが大きな課題となっていた。
 発明者らは細胞での人工mRNAの分解機構の解明と安定化にする研究をすすめている中で、RNAの分解抑制ではなく翻訳効率を亢進させる機構に着目した。ある遺伝子の非翻訳領域を人工mRNAに組み込むことにより、導入細胞でのタンパク質の翻訳効率が向上することが示された...

リアルタイム成分分析用の分光器

2021/01/12 00:06 - By Tech Manage - コメント
  • 市販のマルチチャンネル分光器をベースに、高分解能ながら小型・安価な装置構成
  • 独自のスペクトル解析に基づく最適化により、分類対象に特化して処理負荷を数百倍以上軽減したリアルタイム分光分析モジュール
 食品や薬品、工業製品等の製造において、正確で高速なインライン品質検査が求められているが、精密な分光分析装置は単価数百万円と高価であり、かつ測定時間が数十ミリ秒から数秒と⾧い。本技術は、小型で安価な市販のマルチチャンネル分光器をベースに、モアレ効果(*)を適用することで、高分解能、小型かつ装置コストを1/10 以下に抑えることができた。さらにあらかじめ独自のスペクトル解析に基づく最適化を行い、分類対象に特...

極めて安定性の高い低コスト硫黄ポリマー

2021/01/12 00:05 - By Tech Manage - コメント
  • リチウム硫黄電池材料に応用できる可能性がある
  • 硫黄含有率を高めた高屈折率光学用プラスチックを作製できる可能性がある
 年間700 万トン地上廃棄されている硫黄の有効活用が求められているが、硫黄は8 員環が開裂してラジカルが発生するため室温で分解し不安定であり、また硫黄ポリマーは汎用有機溶媒に不溶で加工性に乏しい。

 発明者は、超分子化学的アプローチにより硫黄ポリマーの安定化を実現した。具体的には硫黄を含有する鎖状分子と環状分子(疎水性シクロデキストリン)を用いることで、シクロデキストリンの立体障害により硫黄ポリマー末端のラジカルのバックバイティング(硫黄ポリマー分解の原因の一つ)を抑制し、またスチレ...

CAD データのまま応力解析し形状を自動最適化

2021/01/12 00:04 - By Tech Manage - コメント
  • CAD データのまま応力解析するIGA (Isogeometric Analysis) 手法において、従来よりも高精度の解析が可能になり、解析時間を短縮でき、解析効率が向上する。
  • 構造部品の設計時に、形状CAD の作成と設計強度の数値解析をシームレスに行うことにより、設計強度を満足する最適な部品形状を導く。
 解析対象物のCAD データのNURBS ジオメトリモデルを初期メッシュとして用いて応力ひずみ等の数値構造解析を行うIGA 手法は、有限要素解析時にCAD データをメッシュに変換する工程が削減されるため、人的コストの低減、数値解析時間の短縮および形状近似精度の向上が可能である。
 本発明は、IG...

高緻密性・高均質性・高強度のイットリア安定化ジルコニア焼結体およびその製造方法

2021/01/11 03:38 - By Tech Manage - コメント
  • フラッシュ焼結を実用的に改良した製造方法により、高緻密性・高均質性・高強度イットリア安定化ジルコニア焼結体を実現。生体材料などに最適
  • 本製造方法は他の焼結体にも応用可能