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アルミ合金とCFRPの摩擦重ねスポット接合

2021/12/03 11:25 - By Tech Manage - コメント
  • 金属と樹脂系材料との接合において、従来以上に強固な摩擦重ねスポット接合が実現できる。
  • 200kgf以下の低い加圧でも強固に接合可能であり、接合装置を軽量・小型化することができる。
  • ハンディな接合装置に適用することで、利用される現場の拡大が期待できる。

マクロファージ上の糖タンパク質受容体を標的としたアレルギー性皮膚炎の新規治療コンセプト

2021/10/05 13:02 - By Tech Manage - コメント
  • ステロイド抵抗性、IgE非依存型、原因不明の皮膚炎に対する新規治療薬の開発が期待される
  • ダニによるアレルギー性喘息やアトピー性皮膚炎の発症メカニズムに即した新規治療薬
 ハウスダストマイト(HDM)は、喘息やアトピー性皮膚炎(AD)など、さまざまな疾患に関連するアレルゲンであり、ADの原因の約8割はHDMといわれている。

発明者らは、NC/Ngaマウス系統が、HDMに反応して重篤なADを発症する原因として、C型レクチン受容体Clec10aの変異を同定し、HDMが媒介する皮膚炎のメカニズムを明らかにした(図)。

HDMによる皮膚炎は、TLR4を介した炎症反応によって引き起こされ、ヒトではAsialogl...

極めて安定性の高い超分子硫黄ポリマー

2021/07/29 16:38 - By Tech Manage - コメント
  • 直鎖中に露出する硫黄分子により電気的または光学的に特異な物性を示すことが期待できる。
  • リチウム硫黄電池材料に応用できる可能性がある
  • 硫黄含有率を高めた高屈折率光学用プラスチックを作製できる可能性がある
 年間700万トン地上廃棄されている硫黄の有効活用が求められているが、硫黄は8員環が開裂してラジカルが発生するため室温で分解し不安定であり、また硫黄ポリマーは汎用有機溶媒に不溶で加工性に乏しい。
 発明者は、超分子化学的アプローチにより硫黄ポリマーの安定化を実現した。具体的には直鎖硫黄の両末端に非共有結合部位(水素結合)を導入したモノマーを作製し、その非共有結合部位を連結させたことで、分子量の大きい超分...

免疫チェックポイント阻害剤のコンパニオン診断

2021/07/27 14:16 - By Tech Manage - コメント
T細胞のがん細胞傷害活性を直接測定できる 末梢血を対象とした検査手法であるため、比較的低侵襲かつ低コストで測定ができる

超短光パルスの時間波形を高速・低コストに計測

2021/07/26 10:39 - By Tech Manage - コメント
  • 操作は非常に簡単。
  • 数秒以内に時間波形を計測できる。
  • ポータブルでメンテナンスフリーの装置をすでに開発済。
 超高速(ピコ秒単位)の超短光パルスの時間波形を計測できる従来の装置は、機器の調整が面倒でかつ計測に時間がかかるという問題点があった。
 本技術は、わずか一本の光ファイバを既存の光スペクトラムアナライザーに連結し、そこに新たに開発した分析プログラムを組み込むことによって、高速かつ低コストに超短光パルスの時間波形を計測できる。
 本装置を超短光パルスの計測・制御に用いることで、太陽電池の微細加工・医療レーザー治療や顕微鏡、光通信装置等の性能が向上する。

光ファイバの物性定数分布の計測

2021/07/26 10:35 - By Tech Manage - コメント
  • 操作は非常に簡単。
  • 数秒以内に非線形定数を計測できる。
  • 長尺方向にいくつかの長さごとに分割して解析することで、分割したそれぞれの区画ごとの非線形定数を計測できる。

メーカから出荷されている光ファイバは、長尺方向の非線形定数は一定とされているが、実際は変化している。またフォトニック結晶ファイバ等の非線形定数の正確な計測は難しい。

本技術は、あらかじめ精度高くプロファイリングした光パルスをプローブ光として、非線形定数が未知な光ファイバ等に通し、分光器で取得したスペクトルを解析することで、当該光ファイバ等の非線形定数を計測できる。

光ファイバ等の製造メーカが、出荷前の品質保証に用いることができる。

翼なしミキサー

2021/07/07 17:01 - By Tech Manage - コメント
  • 容器内部に攪拌のための回転翼やバッフルなどを必要としない
  • 容器の一軸定常回転だけで複雑流れを駆動
  • 製作コストとランニングコスト(洗浄コスト、消費電力など)の軽減
  • 攪拌物のコンタミネーションの防止
  • 攪拌物にかかるせん断を思いのままに制御可能

ヒトiPS細胞由来腸管オルガノイドの腸内投与によるIBD治療

2021/06/29 17:28 - By Tech Manage - コメント
  • 腸管オルガノイドを腸内に直接投与することにより腸管組織再生を促すメカニズム
  • 腸管オルガノイドは生着せず脱離・排出されるため未分化iPS細胞腫瘍化リスクが低い
 腸管オルガノイドは、腸疾患や薬物動態の研究のための重要なツールであり、ヒトiPS細胞由来腸管オルガノイドは再生医療・細胞医療への展開が期待されている。
一方で、既存のiPS細胞からの分化誘導法では腸管オルガノイドの特徴である絨毛-クリプト構造が反映できない。また、マトリゲル包埋による培養では大量作製が難しく、治療用に使うには課題があった。


 発明者らは、分化誘導時の培養条件を工夫することで、マトリゲル等の生物材料を使用せずにヒトiPS細胞から生...

ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)心筋症モデルブタを用いた新薬共同探索のご提案

2021/05/24 16:29 - By Tech Manage - コメント
  • 中型動物で初めて確立されたBMD心筋症モデル
  • 麻酔投与により高確率で心臓機能低下(チアノーゼ・不整脈)を発症しヒトへの外挿性が高い
  • 血清心筋傷害マーカー・心電図・体色等で薬剤候補の治療効果評価・スクリーニングが可能

 ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、症状としてはデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)より軽症といわれるが、骨格筋の変性に先行して心筋に変性が出ることがある。歩行などの異常などに表れないため疾患に気づきにくく、心不全などが進行し、運動や麻酔などで突然死するリスクがある。

また、’20年にDMDの核酸医薬が開発されたことにより、DMDの症状が回復し軽症となったベッカー型と同様の状態の...

CD155抗体によるTh1型免疫自己疾患治療

2021/04/01 12:14 - By Tech Manage - コメント
  • 正常な免疫反応まで抑える免疫抑制剤と違いより副作用が低減されることが期待される
  • 接触性皮膚炎などTh1型免疫疾患に特異的な治療が可能

 Th1細胞は主にIFN-γ、IL-12によって誘導され、IFN-γ、IL-2を産生し、マクロファージを活性化し、細胞内寄生菌の排除や炎症性疾患に関与している。
 発明者らはCD4+T細胞上に存在するCD155が共刺激分子として働き、ナイーブT細胞からTh1細胞への分化を誘導するとともに、Th1型免疫疾患の病態(症状)の悪化に関与することを見出した。
CD155の阻害抗体を用いることにより、Th1/Th2バランスがTh2に傾くことで、Th1型免疫疾患の一つである接触性皮...

ヒト mPRα 及び新規プロゲスチンのスクリーニングシステム

2021/02/09 14:39 - By Tech Manage - コメント
  • 世界初、活性を有する精製ヒト mPR(membrane progesterone receptor)とその発現酵母
ウエスタンブロットにおける mPR タンパク質検出時の信頼性の高いスタンダード
他ステロイド膜受容体(mER、mAR 等)に関しても、類似方式で単離可能性あり

  • 新規プロゲスチン結合アッセイ
ヒトmPR の新規リガンドの大量スクリーニングが可能に
リガンド結合時の mPR 活性測定が可能
テスト化合物への特殊な処理を必要とせず、添加・蛍光測定のみにより結合有無を評価可能

新たなリガンド-プロテイン系:HPPU-人工抗体(Monobody)

2021/02/04 09:16 - By Tech Manage - コメント
新たなリガンド-プロテイン系:HPPU-人工抗体(Monobody)
  • 高い親和性と特異性(Kd=8nM)
  • 1対1の結合(アビジンは4量体でありアビジン-ビオチン系は1対多の結合)
  • HPPUは自然界に存在しない(ビオチンは天然物質であり、生体内に存在しノイズになる)


Background and Technology
 低分子リガンドに特異的に結合するタンパク質は、生物学の研究において重要な役割を果たしている。最も一般的なものでは、ビオチン-アビジン相互作用が挙げられる。
しかし、アビジンは四量体であるため、ビオチン化した標的分子とアビジンを「1対1」で結合させることは難しい。
また、ビオチンは天然の化合物であるため、生体内に存在するビオチンやビオチン化タンパク質もアビジンと...

ジュール熱大荷重接合法

2021/01/12 00:38 - By Tech Manage - コメント
  • 鉄をオーステナイト変態点温度以下で接合でき、強度の劣化が起こらない 
  • 炭素量の多い鉄鋼材料でも短時間(1-2秒)で強度を保ったままの接合が可能
  • アルミニウムなどほかの金属材料にも適用可能

高周波の電気的相互作用を超高速撮像可能なケルビンフォースプローブ顕微鏡

2021/01/12 00:35 - By Tech Manage - コメント

 ケルビンフォースプローブ顕微鏡(KPFM)は、半導体や金属などの材料開発に用いられる。KPFMは複雑な測定原理を持つことから、扱うことができる周波数がキロヘルツ帯に限られており、また近年の原子間顕微鏡(AFM)のような高速動作は難しいとされてきた。 

 このたび、大阪大学工学研究科所属の菅原康弘教授は、KPFMの回路構成を抜本的に見直すことで、接触電位差を測定するためKPFMのカンチレバーと試料表面の間に印加される交流信号の周波数を従来よりも高速なメガヘルツ(MHz)級とする技術を開発した。 


  • 測定する周波数がメガヘルツ帯になることで、半導体や材料の開発において、新しい物...

神経軸索刺激による筋線維の収縮反応が観察できるドラッグスクリーニング用 in vitro モデルおよびデバイス

2021/01/12 00:34 - By Tech Manage - コメント

本技術の目的は、運動神経細胞と骨格筋の接着部である神経筋接合部 (NMJ)を in vitro で3次元的に再現し、神経刺激による筋線維の収縮反応等の解析用モデルおよびデバイスを提供し、神経筋疾患治療薬のスクリーンングを可能にするものです

  • 従来にない in vitro モデルデバイスです
  • 生体に近い3次元の骨格筋組織と運動神経細胞の共培養が可能であり、筋組織と運動神経細胞が区画化されているため、それぞれの細胞への刺激や解析を独立して行うことができます
  • 3次元筋組織のみのモデルデバイス単独でも筋組織の刺激や解析が可能です

筑波大学 京藤教授開発 マイクロバブルを発生するノズルの開発

2021/01/12 00:30 - By Tech Manage - コメント

 京藤先生はマイクロバブルの発生メカニズムやアプリケーションについて、長年に渡り研究しています。

 今回、シャワーヘッドへ後付けするだけでマイクロバブルができる新型ノズルを開発されました。高圧ポンプなどが必要なく、上水道の水圧程度でもマイクロバブルが作れます。

このバブルシャワーは肌触りが良く、高い洗浄力と節水を両立します。ヒトやペットはもちろん、野菜などの柔らかい物や車のボディなど傷つきやすい物にも使えます。

 また半導体ウェハやプラスチック製品など工業製品の洗浄用途にも効果を発揮すると期待されます。

1 cm未満の小型ノズルや逆に大型のノズルも作成可能、バブルも空気だけでなく酸素ガスやオゾンガスが...

低コスト水素製造のための、固体高分子型水電気分解向け卑金属電極

2021/01/12 00:27 - By Tech Manage - コメント

 水の電気分解による水素製造は、再生可能エネルギーによる電力を使い、「貯められる・運搬コストが安い」エネルギーキャリアである水素を効率的に生成する技術と期待される。
水電気分解技術のひとつである固体高分子型(PEM型)水電解は、純度99.999%かつ高圧(30 bar以上)の水素を高いエネルギー効率で生成できる利点がある一方、使用する電極が貴金属(白金、イリジウム)であるため、システム全体としてのコストが高いことが問題である。

 この度、筑波大学 数理物質系所属の伊藤良一准教授は、PEM型水電解において、カソードをニッケルモリブデン合金に、アノードをCr、Mn、Fe、Co、Niからなる高エントロピ...

【非破壊検査】埋設されている鉄筋の位置・深さ・太さ・破断箇所を推定する技術

2021/01/12 00:26 - By Tech Manage - コメント

 磁石に鉄などの強磁性体が接近すると磁界の対称性が崩れる現象を応用した技術。2つの磁気センサの中心に磁石を配置し、金属が磁石に近づいたときの両磁気センサの値の差の変化から、埋設された鉄筋の位置・深さ・太さ・破断箇所を推定することができる。

 非破壊手法を用いた鉄筋等の位置・深さ・太さ同定については既にいくつかの手法が提案され製品化されている。

代表的なものとしては、電磁波レーダー法、電磁誘導法、レントゲン法などが挙げられるが、電磁波レーダー法は塩ビ管や空洞にも反応し径の推定はできない、電磁誘導法は塩ビ管や空洞に反応せず径の推定も可能であるが深度が深い場合の計測が難しい、レントゲン法は装置が高価で測...

人工mRNAの細胞内発現の効率化カセット

2021/01/12 00:10 - By Tech Manage - コメント
想定用途
  • mRNAワクチンの抗原タンパク発現量の増加
  • Crispr/Cas mRNAに組み込むことによる遺伝子編集効率の向上
  • ウイルスベクターを使用しないiPS細胞の作製
 mRNA医薬はウイルスベクターを使う必要がなく、発がん等のリスクの低い遺伝子治療として注目されているが、人工mRNAは細胞内において不安定であることが大きな課題となっていた。
 発明者らは細胞での人工mRNAの分解機構の解明と安定化にする研究をすすめている中で、RNAの分解抑制ではなく翻訳効率を亢進させる機構に着目した。ある遺伝子の非翻訳領域を人工mRNAに組み込むことにより、導入細胞でのタンパク質の翻訳効率が向上することが示された...