ABS樹脂の2倍、PLAの30倍以上の衝撃耐性を実現
Advantages
- バイオプラであるポリ乳酸(PLA)にバイオマス由来材料を混錬したブレンドポリマー
- ABS樹脂の2倍以上、PLA単体では約30倍以上の衝撃耐性
- バイオマス由来の材料として石油由来のABS樹脂に代わる可能性あり
Background and Technology
PLAはバイオプラスチックとして種々の分野で利用されているが、耐衝撃性や柔軟性が低いなどの弱点がある。そのため添加剤の併用がなされているが、添加剤の大半は石油由来であるため、PLAのバイオマス由来の特徴が活かしきれていない。
またポリ乳酸と天然ゴムといったバイオマス由来の材料のみでポリ乳酸の耐衝撃性および柔軟性を改善することも可能ではあるが、一般にポリマーブレンドは多くの場合に非相溶であり設計通りの物性向上は見込みづらい。
そこで発明者は、PLAにバイオマス由来材料を動的架橋により一定の割合で混錬し、さらに工夫を加えて耐衝撃性と柔軟性の向上を図った。
Data
可塑剤添加により耐衝撃性が向上 (PLA単体の約30倍)
Expectations
製品化を目指した共同研究またはライセンスを希望
Patents
特許出願中
Researchers
宇山 浩
大阪大学 工学研究科 応用化学専攻,教授
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