- 直鎖中に露出する硫黄分子により電気的または光学的に特異な物性を示すことが期待できる。
- リチウム硫黄電池材料に応用できる可能性がある
- 硫黄含有率を高めた高屈折率光学用プラスチックを作製できる可能性がある
年間700万トン地上廃棄されている硫黄の有効活用が求められているが、硫黄は8員環が開裂してラジカルが発生するため室温で分解し不安定であり、また硫黄ポリマーは汎用有機溶媒に不溶で加工性に乏しい。
発明者は、超分子化学的アプローチにより硫黄ポリマーの安定化を実現した。具体的には直鎖硫黄の両末端に非共有結合部位(水素結合)を導入したモノマーを作製し、その非共有結合部位を連結させたことで、分子量の大きい超分...