補聴器の調整時のサポート機器への応用が可能
解決すべき課題
補聴器の調整は有資格者が行う必要があるが、現在の調整方法ではユーザーの個別の聴覚的認知能力の詳細な評価と最適な設定に特別な技能が必要である。また、環境音の認知や音の弁別能力を網羅的に評価する手段が不足している。
解決方法
本発明の技術を用いた補聴器調整用サポート装置は、周波数情報としてスペクトル重心、時間情報として波形のエンベロープにおける尖度を用いて定量化された刺激音の音響特徴量を基に、弁別課題と同定課題を実施する。これにより、有資格者がユーザーの聴覚的認知能力を網羅的に評価し、最適な補聴器設定を行うためのサポートが提供可能である。
本技術の優位点とコア技術
音響特徴量の定量化: スペクトル重心と波形のエンベロープの尖度を用いることで、刺激音の音響特徴量を正確に定量化可能
網羅的な刺激音の選定: 音響特徴量に基づいて刺激音を分類し、網羅的に選定することで、ユーザーの聴覚的認知を詳細に評価可能
弁別課題と同定課題の併用: 弁別課題と同定課題を組み合わせることで、聴覚的認知能力を多面的に評価することが可能
Data
Expectations
本技術を基に補聴器調整用アプリや機器の製品化を一緒に目指していただける企業を求めています。製品化に向けて、まずは学術指導の形での共同研究を期待しております。
Patents
特許6702539号
Researchers
松原 正樹(筑波大学 図書館情報メディア系, 准教授)
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