未分化細胞の排除と幹細胞の分化促進を実現
Advantages
- メチオニンを除去し亜鉛の含有量を制御した培地を用いることで、未分化細胞を排除し、幹細胞の分化を促進することが可能
- インスリン様成長因子と亜鉛の含有量を制御した培地を用いることで、多能性細胞からインスリン産生細胞を分化促進が可能
Background and Technology
ES細胞やiPS細胞は再生医療の重要なソースとして注目されており、特定の臓器細胞へ誘導することが期待されている。しかし、様々な細胞へ分化誘導する際に未分化の幹細胞が残存または混入すること、また幹細胞の細胞ごとの分化効率に差があることが課題であった。
そこで研究者らは分化誘導培地で培養する前にメチオニンを除去した培地で培養することで、未分化細胞を除去し、分化誘導を促進することを見出した。さらに、メチオニン除去培地での培養後に細胞内の亜鉛が未分化細胞の増殖を促進し分化に対して阻害的に働く作用を示すことから、メチオニン除去と亜鉛除去を組み合わせた培地を用いることで、未分化細胞の排除と分化の促進を実現する汎用性の高い分化誘導方法を見出した。
Data
Expectations
本技術を用いた培地の製品化を検討いただける企業、または自社内での利用を希望される企業との協働を期待しております。先生との面談も可能ですので、関心のある企業はご連絡ください。
Patents
JP5938726, WO2015/125662, WO2019/208713
Researchers
粂 昭苑 (東京工業大学 生命理工学院,教授)
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