うつ伏せで心臓を撮像する超音波検査支援ロボット

2024/10/30 11:41 - By Tech Manage

Advantages

  • エコー撮影ロボットを開発。ベッドにうつ伏せに寝た被検査者に対して、ベッドの下から超音波プローブを当てることができるロボットシステムを実現。
  • 仰向きで行う通常のエコー検査に比べて心臓の像が大きく鮮明になる。
  • 専門医と協働でプロトタイプを作製済み。

Background and Technology

エコー検査においてより良い画像の取得が求められる。通常のエコー検査では、被検査者が仰向けにベッドに寝るため、心臓は背中側(下方)に移動し、超音波プローブから離れた位置となる。
筑波大学では、ロボットを利用して鮮明な画像を取得できる新しいエコー検査技術を開発した。この技術では、被検査者が穴の開いたベッドの上にうつ伏せとなり、ベッドの下部からロボットにより操作される超音波プローブを押し当てる。これにより、より大きく鮮明な心臓の像が得られる。
また検査支援ロボットにより腹部エコー(心臓に限らない)を撮像する場合には、超音波プローブを仰向けの非検査者の上で動作させるより、うつ伏せの非検査者の下で動作させる方が安全かつシンプルな装置構成となる。現在AI解析と組み合わせた必要部位の画像/映像の抽出の研究も実施している。
現在、専門医と協働で下図のプロトタイプを作製済みであり、超音波プローブをボタンとジョイスティックで三次元的に操作して撮像するところまで実証済みである。

Expectations

筑波大学では、本技術を元にした超音波画像診断支援装置の共同開発に取り組む装置メーカーやAI画像診断AI企業を探索しています。本技術にご関心がありましたら、ぜひ弊社へお問い合わせください。

Publications

  • 論文投稿中

Patents

  • 特許出願中

Researchers

鈴木 健嗣   筑波大学システム情報系 教授 


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