人文社会科学系学術誌の多様性を評価するシステム

2023/11/28 10:56 By Tech Manage

文部科学省の研究大学強化促進事業として筑波大学が開発した、学術誌の定量的評価指標。人文社会科学系の研究者や組織の評価やコンサルティングに適する。

Advantages

  • 文部科学省の研究大学強化促進事業の一環として筑波大学が開発
  • インパクト・ファクタ―は引用数を定量化するためデータに偏りがあるのに対し、本評価システムは著者の所属機関と国からあらゆる学術誌の多様性を定量化
  • 人文・社会科学分野の研究者や組織の評価、大学等の人事組織コンサルティングのツールとして適する

Background and Technology

学術誌を評価する指標としてインパクト・ファクタ―が知られおり、自然科学分野において特に用いられている。しかし人文・社会科学分野では、インパクト・ファクタ―は、英語で書かれた論文に限定されるため例えば日本文学や日本国憲法などには言語バイアスがかかる。また、世界大学ランキング等に用いられているデータベースに収録されていない学術誌は評価の対象とならないなどの問題があり、適切な指標とは捉えられていない。
本システムは、文部科学省の研究大学強化促進事業として筑波大学が独自に開発した、学術誌の多様性をはかる定量的な評価システムである。学術誌の1年ごとの多様性を著者の所属機関とそれらが立地する国の観点から、必要に応じた重み付けで定量化している。これにより言語・国を問わず、かつ特定のデータベースへの収録に関わらずすべての学術誌を定量的に評価できる。
2023年1月19日現在、プロトタイプとして137誌の指標データを TSUKUBA index 1.1(*)として算出し公開している。大学等における人文・社会科学分野の研究者や組織の評価、あるいは大学等の人事組織マネジメントのコンサルティングのツールとして適する。

Expectations

筑波大学では、本評価システムの開発及び活用に関心を持つ企業を探索しています。本評価システムにご関心がありましたら、ぜひ弊社へお問い合わせください。

Publications

Patent

  • 日本特許第7004997号

Researcher

池田 潤 筑波大学 副学長・理事、教授

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