精子形成能に関わるレポーター遺伝子を導入したモデルマウス
Advantages
- 化合物の生殖毒性(精子形成能への毒性)について経時的かつ定量的に評価
- 医薬品の生殖毒性評価のための使用動物数の削減
Current Stage and Key Data
雄性生殖毒性検査モデルマウスを確立済み(左図)
- 本モデルを用いたヒストン脱アセチル化酵素阻害剤トリコスタチンA(TSA)による生殖毒性(精子形成不全)の検査例(右図)

Expectations
医薬品化合物等の生殖毒性検査を実施する企業や実験動物を提供する企業へ、本モデルマウスと検査方法のライセンス供与を希望。共同研究も可能。
- パートナー候補例:製薬/バイオテック企業、非臨床CRO企業、実験動物企業、農薬・食品・化粧品企業
Background
生殖毒性(Reproduction Toxicity)とは、外来性の化学物質や物理化学的要因、もしくは内因性の生理的要因などにより、親またはそこから生まれた子供の生殖能力を変化させる事象(形態・機能異常、さらに胚・胎児への障害を含む)である。従来の一世代生殖毒性試験では、親となる雌雄の実験動物に対して、例えば化学物質などを投与し、交配させることで、妊孕性(繁殖毒性)の確認と、出生した児動物の性成熟に至るまでの発達影響の観察が一般的であった。必要に応じて、安楽死後に生殖腺を摘出し、病理組織学的検査を行うこともあった。
本発明は、精子形成細胞特異的に発現する遺伝子のレポーター遺伝子を導入したモデルマウスを用いて、生殖毒性を経時的かつ定量的に評価する方法である。
Patents
- 特許出願済み(未公開)
Researchers
福永 久典 准教授(北海道大学 大学院保健科学研究院)
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