がんに対する個別化TCR-T/NK細胞療法

2025/09/24 10:45 - By Tech Manage

がん患者の末梢血をNKT細胞で刺激し、抗腫瘍T細胞を誘導・採取してがん抗原特異的なTCRを同定する方法。そのTCRを導入したその患者固有のTCR-T/NK細胞治療薬。もしくは誘導した抗腫瘍T細胞を治療に用いる。

Advantages

  • 従来のTCR-T/NK細胞療法より個別の患者がん抗原に対する特異性が高い
  • TIL(Tumor Infiltrating Lymphocyte、腫瘍浸潤T細胞法)療法より作製が容易

Current Stage and Key Data

  • 患者の末梢血細胞を最適化したNKT細胞で刺激し抗腫瘍T細胞を誘導・採取することにより、効率的に個別化TCRを同定できることを確認済み。
  • 誘導した抗腫瘍T細胞の治療効果を確認済み。

Partnering Model

がん免疫細胞療法を開発する企業とのパートナーシップを希望。共同研究や商用ライセンス供与が可能。
  • パートナー候補例:NTK細胞療法、TCR-T/NK細胞、CAR-T/NK細胞療法にフォーカスする製薬/バイオテック企業

Background

がん免疫細胞療法として知られるTCR-T/NK細胞療法は、CAR-T細胞療法に比べて、細胞内分子も狙えて腫瘍特異的ペプチドに対する特異性を持つことがメリットである。一方で、そのTCRは腫瘍全般のゲノム情報からペプチドを同定し作製していたが、固有の患者・腫瘍へマッチするか不明であった。また、患者・腫瘍個別のT細胞療法として知られるTIL療法(Tumor Infiltrating Lymphocyte、腫瘍浸潤T細胞療法)は、患者の腫瘍組織に浸潤したリンパ球を採取し、活性化した抗腫瘍T細胞を分離・培養・増殖して体内に戻す治療方法だが、活性化した抗腫瘍T細胞の分離・培養・増殖が難しく作製プロセスは複雑であった。

Patents

特許出願済み(未公開)

Publication

論文投稿準備中

Researchers

青木孝浩 助教(千葉大学 大学院医学研究院 免疫細胞医学)


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