子宮頸部胃型腺癌(GAS)の診断薬・治療薬

2025/10/29 14:58 - By Tech Manage

GASのmRNA/タンパク質バイオマーカーおよび低分子治療薬

Advantages

  • 難治性・予後不良のGASの新規な特異的バイオマーカー
  • 当該バイオマーカー関連パスウェイを標的としたリポジショニング治療薬

Current Stage and Key Data

ヒト検体を用いてバイオマーカーを特定、治療薬効果を動物実験で確認済み
  • GAS患者、通常型子宮頸部腺癌(UAE)患者、子宮頸部分葉状頸管腺過形成(LEGH)患者の組織検体の解析からバイオマーカーを特定した。同バイオマーカーの組織免疫染色でGAS特異的マーカーとして有用であることを確認。
  • ヒトGAS患者から確立したGAS細胞株の培養、および同細胞株を皮下移植したCDXモデルマウスにおいて、既存の低分子治療薬が増殖抑制効果を示した。

Partnering Model

  • がん診断薬、コンパニオン診断、抗がん剤の共同開発パートナーを募集中
  • パートナー候補例:診断薬企業、LDTサービス企業、製薬/バイオテック企業

Background

GASは、HPV非依存性子宮頸部粘液癌の一種であり、子宮頸部腺癌(子宮頸がん全体の約20%)の約20-25%を占める。GASは、UEAと比較して、化学療法・放射線療法に対して抵抗性かつ予後不良であるため、早期診断及び治療が望まれている。しかし、既存マーカーではUEAや良性腫瘍であるLEGHを区別できず、GAS特異的な診断マーカーの開発が望まれている。
GASの治療戦略としては子宮摘出手術が第一選択であり、侵襲性が極めて高い。進行過程で発見された場合や手術不能症例の場合は、化学療法や放射線療法が行われるが、GASは化学療法・放射線療法に対して抵抗性を示すケースが多く、より有効な治療法の開発が望まれている。乳癌・胃癌・RAS変異婦人科癌症例を主な対象とし、GAS患者も対象者に含む分子標的治療の臨床試験が試みられているものの、GASに対する十分な治療効果は得られていない。

Patents

  • 特許出願済み(未公開)

Publication

  • 論文投稿準備中

Researchers

横井 暁 講師(東海国立大学機構 名古屋大学医学部附属病院 産婦人科)


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