Advantages
新規なシアリダーゼにより効果的なシアル酸解析・処理が可能になる。
- これまでにないKDNシアル酸に特異的なシアリダーゼ酵素
- 中性領域で活性があり、シアル酸の全分子種(Neu5Ac、Neu5Gc、KDN)に活性のあるシアリダーゼ酵素
Background and Technology
シアル酸は主に糖鎖の末端を修飾し、糖鎖の生理機能や疾患、ウイルス感染など幅広い生命現象に関わることが知られている。近年、非哺乳動物のシアル酸分子種とされていたKDNが、ヒト癌細胞にも発現していることが報告され注目されている。シアリダーゼは、糖鎖から酸性糖であるシアル酸を遊離させる加水分解酵素であり、糖鎖機能の研究・解析において重要な酵素である。
従来研究で用いられる細菌由来のシアリダーゼは、pH=6以下の酸性領域でしか活性を示さないものが多く使いづらく、また、基質であるシアル酸の分子種(Neu5Ac、Neu5Gc、KDN)に対する特異性が明確でなく、精密なシアル酸付加糖鎖の制御・処理が難しかった。また、MALDI-TOF/MSによる糖鎖解析においては精密な解析のためにシアル酸の前処理は重要であり、目的とするシアル酸分子種のあわせた有効なシアリダーゼが求められている。 本研究室は動物細胞における糖鎖生物学を研究しており、新規なシアリダーゼを用いたシアル酸多様性解析を通して、シアル酸の有用生理活性物質としての利用を研究している。
Researcher
Patent
新規なシアリダーゼについて特許出願済
Expectations
- 本シアリダーゼ等を利用し、糖鎖生物学やシアル酸の有用生理活性物質としての利用等を目的とした共同研究が可能
- 本シアリダーゼはMTAによる評価可能
- 本シアリダーゼ群使用の需要があれば試薬企業様からの供給体制を構築する見込み
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