~菱面体硫化ホウ素とグラフェンの混合物で高効率にアルカリ水電気分解~
Advantages
- 高価かつ希少なイリジウムやルテニウム等の金属を使わず、菱面体硫化ホウ素とグラフェンを混ぜて作製
- 非金属では世界最高の酸素生成反応触媒活性(10mAcm-2で250mVの過電圧)
- 耐久性も高いことを確認済
Background and Technology
二酸化炭素を排出しないゼロエミッション社会に向けて、高効率にアルカリ水電気分解するための電極触媒材料の開発が進められているが、従来は高価かつ希少なイリジウムやルテニウムが用いられている。
本技術は、安価かつ豊富な材料を用いながらも反応し、しかもRuO2よりも高い活性を持つ酸素生成反応触媒である。具体的には菱面体硫化ホウ素とグラフェンの混合物をNafion®と混ぜて作製した。
実験データは論文で報告されている(以下のPatent & Publicationを参照)。酸素生成反応触媒活性は10mAcm-2で250mVの過電圧と、コバルトベースの触媒に匹敵する性能を示した。さらに耐久性も高いことを確認した。
Expectation
筑波大学では本技術を用いた酸素生成反応触媒などの実用化に向けた開発パートナー企業を募集します。技術評価のためのサンプルの提供や、共同での評価実験の実施、活用方法に関する科学的な議論など、本技術の利用に向けた協業を検討できます。
Publication
Patent
・特許出願中
Researcher
近藤 剛弘 (筑波大学 数理物質系 教授)
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