チオフェン環がs-cisの配座をとるアダマンタン縮環オリゴチオフェン化合物およびその製造方法

Advantages
- これまで合成の難しかったs-cisの配座をとるオリゴチオフェン化合物の合成方法
- 従来のs-transの配座をとるオリゴチオフェン化合物に比べて、高い溶解性・電子伝導度
- 有機電子材料として有望
Current Stage and Key Data
- 研究室にてs-cisの配座をとるアダマンタン縮環オリゴチオフェン化合物の合成方法を確立
- 電荷移動積分の計算解析、吸収スペクトルと蛍光スペクトルの解析
Background and Technology
オリゴチオフェンやポリチオフェン(例:P3HT)は、電子伝導度や機械的強度に優れ、有機エレクトロニクス分野で広く利用されている。しかし、チオフェン環は通常、導電性が低いs-trans配座をとりやすく、より高い導電性を持つs-cis配座を安定させるのが困難だった。私たちは、この課題を解決するため、アダマンタン骨格をオリゴチオフェンに融合させることで、チオフェン環をs-cis配座に固定する技術を開発した。本技術は、様々な有機エレクトロニクス材料への応用が期待される。
Expectations
本技術をベースとして、有機半導体・エレクトロニクス分野での新規化合物材料への応用を目指して評価・応用・開発に取り組むパートナー企業を募集中。本化合物のサンプル提供可能。サンプル量については要相談。
- パートナー候補例:有機半導体材料企業、有機エレクトロニクス企業、化学企業、等
Patents
- PCT国際特許出願中
Publication
- (論文)投稿準備中
Researchers
八木亜樹子 教授(東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研究科)
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