対面エアロゾル感染防止エアカーテンの病院配備

2023/06/23 13:53 By Tech Manage

独自技術で生成された静かで拡散しない気流により、効果的にエアロゾルを遮断吸引しウイルスを不活化する、
コンパクトなエアカーテン装置

Advantages

  • アクリル板やマスクに代わる、対面での会話・行為・視野を阻害しない感染防止対策
  • 高いエアロゾル遮断吸引効果・ウイルス不活化効果
  • デザイン性・清潔感・拡張性
  • 医療機関の問診・採血等の対面作業や窓口業務における新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの感染防止に有用

Background and Technology

これまで新型コロナウイルスの飛沫・エアロゾル感染の対策としてアクリル板のパーテーションが広く使用された。しかしながら、パーテーションは、対面での会話・行為・視野を妨げる上に、空間遮断能は高くなく、ウイルスが不活化されないため、効果は不十分と考えられる。
私たちは、対面での会話・行為・視野を妨げず、エアロゾル遮断吸引能が高く、ウイルスを不活化するエアカーテンの開発に取り組んだ。その結果、1m/秒程度の弱く静かな拡散しない空気流を生成し、対話者が発するエアロゾルを遮断吸引する機構(左図)と、吸引したエアロゾル中のウイルスを不活化する機構(外付けタイプ)を備えた試作装置を開発した(特許出願済)。試作装置はエアロゾル遮断吸引能およびウイルス不活化効果を示した(中図)。病院における採血に試作装置を試用した結果、会話・行為・視野を妨げず、かつ感染防止の安心感があり、好評であった(右図)。

Expectations

  • ウイルス不活化装置を外付けしたエアカーテン試作装置を開発し実用性確認済だが、外付け装置が大型であったため取扱いに問題があった。現在、ウイルス不活化機構を内蔵一体化した小型試作装置(重量4kg)を開発中。小型装置製品を開発・製造するパートナー企業候補あり。
  • 小型装置製品を医療機関へ提供・販売する医療機器商社を協働パートナーとして募集中。

Publications

Researcher

内山 知実  教授 (名古屋大学 未来材料・システム研究所)

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