機能性分子候補mRNA配列の3’末端に付加する特定のRNA配列が、TRAP法のディスプレイ効率を著しく向上させ、
転写翻訳後の多様性を担保する
Advantages

- ディスプレイ効率・転写翻訳後の多様性が向上
- 機能性分子に依存せず汎用的
- 特定RNA配列の選定方法を確立
- 他のRNAディスプレイ法にも応用可能
Current Stage and Key Data

- Monobodyや環状ペプチドを機能性分子候補としたTRAPディスプレイで効果を確認済み
- 数%のディスプレイ効率を20%程度まで向上
Background
ある標的に対して高い親和性を持つ機能性分子(ペプチドやタンパク質)は、検出ツールや治療薬の候補となる。TLAP法を含むRNAディスプレイ 法 は 、 機能性分子DNAライブラリをベースとして、Puromycin linker( PuL) を 介 し て 遺 伝 型 で あ る m RNA 上 に 表 現 型 で ある 機能性分子 を 提 示(ディスプレイ) することにより、効率的に機能性分子をスクリーニングする方法である 。そのため、DNAライブラリの多様性をベースとして機能性分子ディスプレイmRNAの多様性を担保することは重要である。
TRAP ディスプレイにおける多様性を担保するためには、ディスプレイ効率の向上が求められる。ディスプレイ効率を決める要素としては、mRNA とPuL の結合効率、mRNA からタンパク質への翻訳効率、タンパク質と PuL の連結効率の 3 つが必要であり、私たちは効率化に取り組んだ。
Expectations
TRAPまたは他のRNAディスプレイ技術を利用している企業に本技術を提供
- パートナー候補例:ペプチド・中分子・抗体薬のディスカバリー/開発にフォーカスする製薬/バイオテック企業およびCRO
Patents
- 日本:特許登録済み(特許第7654312号)、米国:特許審査中(公開番号US2025017770A1)
Publication
Researchers
村上 裕 教授(東海国立大学機構 名古屋大学 大学院工学研究科)
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