無菌である手術室内で行われることが原則であった眼科VEGF製剤硝子体注射の施術を、外来など場所の制限なく実施できるようにする簡易清潔空間ドレープ
Advantages
- 注射時の細菌感染リスクの低減
- 外来や在宅医療現場でも硝子体内注射が施術可能となり、VEGF製剤の使用場面が拡大
- ディスポーザブルが可能
Background and Technology
加齢黄斑変性などの眼疾患に対しては、抗VEGF抗体製剤の硝子体内注射が実施されている(3万件/月)。
硝子体内注射は原則、無菌である手術室で実施されるべきだが、手術室数が限られていることから外来で行う場合も少なくなく、その場合は空気清浄機を設置するなど感染には細心の注意が必要である。
また、病院外では実施されていない。しかしながら、稀に注射時の細菌感染によって眼内炎などの合併症が発生し、失明に至ることがあり問題となっている。
一方で、VEGF製剤はバイオシミラーの登場でより多くの患者が治療対象となると考えられ、また、高齢者の在宅医療などの普及にともない、無菌でない環境での硝子体内注射に対する臨床ニーズが存在する。
発明者はこの臨床ニーズを解決するための、簡易キットで無菌空間を確保するドレープのコンセプトを考案し、共同で製品開発するパートナー企業を求めている。
Expectations
手術ドレープ素材の開発経験・知識を有する企業との実用化に向けた共同研究を希望。
Patents
特願2021-085535(未公開)
Researchers
安川 力 教授(名古屋市立大学 医学研究科 視覚科学)
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