レタスのポリフェノール含有量を制御する栽培技術

2021/04/01 12:40 By Tech Manage

青色光と二酸化炭素を制御することで植物中の成分をコントロールする

Advantages

  • 高ポリフェノール化や苦味を抑えるなど植物工場で栽培するレタスの高付加価値化が可能
  • シュンギクやチョウセンアザミなどキク科植物へも応用できる
  • 収穫後の光処理における含有量の調節も可能性がある

Background and Technology

 抗酸化物質の1つであるクロロゲン酸(CGA)は、コーヒー等に多く含まれるポリフェノールの一種である。
CGAは高い抗酸化能を持ち、動脈硬化性疾患、糖尿病の予防等に効果があるとされている。
しかし、有効量のCGAをコーヒーで摂取するのは難しく、熱ですぐにキナ酸とコーヒー酸に分解してしまう。
 発明者らは、これまでレタスやトマト、ペチュニアを用いた光受容体遺伝子ELF関連遺伝子の研究を通して、光照射によるアントシアニン類やポリフェノールの含有量が変動することを明らかにしてきた。
本発明では青色光と二酸化炭素を制御することでレタス中のクロロゲン酸含有量を通常の10倍以上(100-200㎎/100g新鮮重量)に増加させることに成功した。

Data

  • 400-2000ppmの二酸化炭素濃度下で、蛍光灯の光(※)を光合成有効光量子密度(F)100~300 (µ㏖/㎡/s) で24時間連続照射し栽培した時のCGAの含有量。対照はF100の光を12時間連続照射し明期・暗期をそれぞれ12時間とした。※400-500nmの波長が約34%含まれている
  • F200の蛍光灯の光を24時間連続照射した群(F)と対照群(C)に分け、根域制限あり(U)なし(H)で栽培した時の13日目までのCGA含量

Patents

特許 第6775242号

Publications

M Shimomura et. al. Continuous blue lighting and elevated carbon dioxide concentration rapidly increase chlorogenic acid content in young lettuce plants Scientia Horticulture (2020) 272:15

Researcher

福田 直也 教授 (筑波大学・生命環境系)

Expectations

本発明のライセンス下での植物栽培に取り組んでくださる企業を探しています。レタス以外の作物をテーマにした共同研究も歓迎します。

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