高濃度γグロブリン製剤の粘度を低下させる添加剤

2021/02/02 15:02 By Tech Manage

アルギニンの添加によって 150mg/ml 以上のγグロブリン製剤の粘度が 50cP 以下に

Advantages

  • 製剤の粘度と投与容量を低下させることによって、接種困難性が下がり、皮下投与が可能
  • 投与時だけでなく、製造・保管・輸送工程でのコスト削減にも寄与
  • γグロブリン、抗体医薬以外にも疎水性のタンパク質医薬品への応用可能性あり

Background and Technology

 γグロブリン製剤は、低γグロブリン血症、自己免疫疾患、各種感染症などの処置のために用いられており、昨今のコロナウイルス感染症の治療応用も期待されている。
γグロブリンを含む液状製剤の高濃度化によって、低容量での投与や皮下注射など投与ルートの選択肢が増えることが期待される。
高濃度化によって、粘度上昇と注射時の困難性が増すといった問題があり、皮下注射を行うためには液状製剤の粘度が50cP(mPa・S)よりも低いことが必要とされる。
発明者らはアミノ酸塩酸塩を各種検討し、アルギニン塩酸塩が濃度依存的に粘度低下作用を有することを見出した。

Data

  • 高濃度γグロブリン製剤(250㎎/ml)に対して、アルギニン(Arg)、グアニジン(Gdn)、リシン(Lys)の各塩酸塩、塩化ナトリウム(NaCl)、グリシン(Gly)を添加した際の、製剤の粘度の変化
  • 各被験物質を500mMの濃度で添加し、γグロブリン製剤の濃度を変化させたときの製剤の粘度の変化

Patent and Publication

特許 6179939 号

    Researcher

    白木 賢太郎 先生(筑波大学)

    Expectations

    • 特許ライセンス・技術導入を受けたγグロブリン製剤の開発
    • 貴社のニーズや課題設定による共同開発も(分野によっては)可能
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