神経再生タンパク質治療薬の共同開発のご提案

2021/10/22 14:08 By Tech Manage

修復型シュワン細胞が分泌する神経軸索再生因子・GFRα1の局所投与により、神経軸索の再生を促進する

Advantages

  • 軸索再生速度を促進するので、様々な疾患モデルに応用可
  • 液性因子、接着因子のいずれでも効果を発揮
  • 人工材料へのコーティングにも応用可能

Background and Technology

 末梢神経損傷の臨床成績は不良なものが多いにも関わらず、その治療法は、70年間殆ど進展がなく、より効果的な治療法の開発が求められている。近年、自家神経を犠牲にした神経再建術を回避する目的で、人工神経が開発されているが、その適応は感覚神経の再建のみに限られており、十分なものではない。
 シュワン細胞は末梢神経を構成する主たる細胞で、末梢神経損傷後には、修復型に分化して、神経再生を司っている。本研究グループは、修復型シュワン細胞を網羅的に解析することで、同細胞が分泌する遊離型GFRα1が軸索上のNCAMとインテグリンの複合体を介して軸索再生を促進するリガンドであることを見出した。さらに、ラット坐骨神経損傷モデルにGFRα1-IgGを投与することにより、治療効果を確認した。

Data

  • GFRα1がin vitroおよび in vivoにおいて、軸索を伸長することを確認し、その分子機序を解明した。
  • ラット坐骨神経損傷モデルへのGFRα1-IgG の局所投与が、電気生理機能、歩行機能、感覚機能を改善することを実証した。

Expectations

 現段階は、ラットGFRα1-IgGフュージョンタンパク質による坐骨神経圧挫ラットモデルのin vivo治療効果を確認し、コンセプトを実証した段階です。
 次のステップとして、ヒトGFRα1タンパク質を組み換え生産し、末梢神経障害・脊髄障害の神経再生促進剤、人工神経の修飾剤としての治療効果の実証に協力いただける協働パートナー企業を募集しています。共同でグラント申請等も検討可能です。
更に将来的なステップとして、糖尿病・腎疾患・抗がん剤等による末梢神経傷害、ALS、多発性硬化症、アルツハイマー病等への治療薬開発への応用を目指しています。

Patents

国内出願済

Researchers

角家 健 准教授 国立大学法人北海道大学大学院医学研究院 機能再生医学分野 整形外科学教室


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