近赤外光抗菌治療

2021/07/21 13:51 By Tech Manage

光感受性色素IR700を伴ったIgY抗体を標的病原性細菌に結合させ、近赤外光を照射することにより殺菌する

Advantages

  • 耐性菌を誘導しない
  • 特定の細菌・真菌を殺菌
  • 低コストIgYを使用
  • IgYは食品応用済、IR700は医薬承認済
  • 歯科・口腔内殺菌、皮膚・創傷殺菌、食品・飲料の殺菌に適用可能

Background and Technology

近赤外光免疫療法(NIR-PIT)はモノクローナル抗体に光感受性物質 IR700 を結合させたものを癌細胞に反応させた後に、近⾚外光を照射して選択的に癌細胞を破壊する最近日本で承認された新しいがん治療法である。

今回我々は、NIR-PIT を感染症治療に応用し、光抗菌療法(photoantibiotic therapy; PAT)を開発した。癌細胞と異なり細菌量や増殖速度の点から⼤量の抗体が必要になるため、安価で⼤量に作成が可能な IgY (ニワトリ卵黄免疫グロブリン)抗体を⽤いた。IgY 抗体が元来持つ抗菌効果をIR700による光抗菌作用で飛躍的に増強した。

Data

Expectations

  • 現在は、カンジダ菌感染創傷モデル動物を用いて本技術の治療コンセプトを実証した段階
  • 今後は、企業がフォーカスする病原菌に対する本技術の治療効果を協働で検証したい
  • 最終的には、標的とする病原菌に対する光抗菌治療の臨床応用を目指す

Publications

Patents

国際特許出願済(WO2021/112174)

Researchers

佐藤和秀 特任助教(東海国立大学機構名古屋大学大学院医学系研究科)


英文概要はこちらよりご確認ください。

以下のフォームからお問い合わせください